こあきの厨房には今、小さな食品乾燥機があって、年末からいろんなものを乾燥させています。
そもそも、食品を乾燥させてみようというのは、あれこれお茶を試してみたり、スイーツの材料にドライフルーツを使えないかなど、考えていたので、いけそうなものはとりあえず乾燥させてみています。
桑の葉っぱ
ちゃんと栽培されていたものと、雑木として生えていたものでは、結構な違いが出ました。
栽培されている桑は結構しっかりしていて、乾燥させたあとも良い香りがします。
一方、雑木の桑はカサカサとなんとなく普通のなんでもない草の匂いでした。
煎じてみたところ、栽培されていた桑は緑色が薄く、雑木の桑は茶色に近い色が出ました。香りも差が出るかと思っていたら、思いの外両方よい香りがします。
雑木の桑の方も、これはこれで野生みのある味わいで、なかなか意外な感じでした。
ゆず
ゆずは毎年いろいろな使い方をしますが、乾燥して、そのまま食べても美味しく仕上がります。
お湯をそそぐだけでも風味が楽しめます。ゆず茶などで楽しめるのでは?などと考えています。
りんご
地元で栽培されている無農薬のリンゴをいただいたので、傷ものを細かく切って干してみました。こちらも優しい味の中にリンゴの風味がしっかりと伝わってきて、食べ始めるとやめられない素朴なおいしさです。
パイナップル、オレンジ、キウイはそれぞれ期待通りの出来具合で、風味がしっかりと凝縮され、オレンジなどはドライフルーツなのになんだか見た目も華やかです。
ただ、色々試してみた中で、鬼ゆずがすんなりとはいかなくて、柑橘の皮の独特の苦味が勝ってしまいます。
この苦味が好きな人にはちょっとした刺激として楽しいかもしれませんが、マーマレードにした方が、優しい感じで楽しめるかなと思いながら、このままでは悔しいので、ピールを作るための乾燥具合もいろいろ工夫しています。
乾燥させてみたところ、ワッフルなど、焼き菓子系のカフェメニューに添えたりするものとしては、ドライフルーツの方が、クリームよりもワッフルの味もお茶の味も引き立つのでは?と思ったりしています。
元々、焼き菓子にはジャムやマーマレードを添えていたのですが、これにドライフルーツが加わることで、また少し感じられる風味が深くなりました。
メインのメニューとして登場する様なものにたどり着くには、まだまだクリアすることがありそうですが、美味しい模索は確実に始まっています。
ひとまず、カフェメニューのスイーツや、新しいお茶。副菜のどこかに「ひょっとしてこれは……」というものを見かける日がくるかもしれません。どうかお楽しみに。