料理と野菜のこと

今もそうかなと思って調べてみると、まだまだ富山県の野菜の出荷量は全国最下位の様です。
でも、氷見では親戚やご近所から、畑で採れた野菜をたくさん貰います。みんな家で野菜を作っていて、年中お裾分けが行き交っています。

おかげで、季節の野菜には不自由しないけど、作る料理のレパートリーが少ないと、ずっと同じものを食べることにもなります。
お店で流通するのかはさておき、季節の新鮮な野菜には全然困らない。
そんな田舎の良さをもっと楽しむには、変わり映えしないメニューから踏み出さないと、「いっぱい採れたから食べられ」と、野菜を持ってきてくれた、おじさんおばさんの笑顔にも申し訳ない。

せっかくの野菜を、飽きずに使い切るにはどうしたら……。
こあきの副菜のレシピは、「もったいない」「おいしく食べたい」と思ったところから始まっています。
野菜ソムリエになったのも、野菜をもっと活かす方法がないかと思ったからだし、食材に感謝して、食材がどうなりたいかをイメージしながらどんな風に調理していくかを考えたかったからです。

素材の味を重視しすぎると、味が薄いと言われがちなので、そこは……。気をつけることにして……。
ちょっとひと手間かけた季節ごとの野菜を、こあきの副菜でお楽しみください。