まこもだけの季節

いきなり涼しくなって、なかなか体が追いつきませんが、食材はすっかり秋のものになっています。
最近よく目にするようになった、まこもだけ。
イネ科の植物ですが「まこもだけ」は植物そのものではなく、黒穂菌という菌の影響でタケノコ状に太くなった茎の部分を食用にします。
切った時、断面にある黒い点々がその菌です。
旬がとても短く、この時期に目にしたらとりあえず買うのが入手のコツかも。
食べ方は、縦に切ってきんぴらにするのが一般的ですが、店主は多少スジっぽいところが気になるので、誰でも食べていただけるよう斜め切りで使います。
まず外皮をはいでからピーラーで皮を剥きます。
下の方は硬いので、厚めに剥いてください。
斜めに2ミリくらいの厚さに切ります。
大きければ半分に切ります。
人参を色合いに細切りにしてます。
フライパンにオリーブ油、おろしニンニク少しを香りが出るまで熱したらマコモダケ、人参を入れて炒めハーブソルト、胡椒で味付けします。
マコモダケが油を吸うので、オリーブ油は少し多めに入れてください。
ツナ缶を入れてさらに炒め、しんなりしたら出来上がりです。
ここに鷹の爪を足せば、マコモダケのペペロンチーノ風になります。
皮を剥き斜めに切っているので、繊維質がありつつ、噛み切れる不思議な食感にできあがります。
人参は色合いで使っていますが、豆苗やネギなどで緑に振ることもできます。ニラだと少し味が強いので、卵と炒めて中華風にしてみても美味しいです。
マコモダケはそれ自体の味がそんなに強くないので、ローズマリーやタイムなどのハーブを使うなど、色々な味付けで楽しむことが出来ます。
麦やとうもろこしなどの穀物の他に、竹もイネ科で、つまり筍も同じ系統の植物です。
マコモダケの根っこの部分に筍の親戚っぽさが見えていますね。
野菜の科目が同じものは、同じような調理法が使えます。
当たり前の事のようですが、これを頭に入れておくと、レシピの広がりに繋がることもあります。
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