ヤーコンで試行錯誤

ヤーコンをいただきました。まさに冬場が旬ですね。
ヤーコンは、生でも調理しても食べられるキク科の根菜で、ポリフェノールやオリゴ糖が含まれて、栄養のある野菜ですが、困ったことに味らしい味がないので、いつもあれこれ試してみては、もっと美味しい食べ方がないものかと頭を悩ませています。

本当に、ほのかな甘味があるにはあるものの、味をつけたら素直に調味料の味になってしまうし、火を通したら何か変化はないかなと期待してやってみても、食感にもそんなに変化がなく、店主としては舌ざわりがなんとかなんとかならないかと思案することになります。

こちらも一応、野菜ソムリエプロで、調理師だぞと、ヤーコンとにらめっこしながら、熱が通るのだから、もう少しでいいので、ホコホコした感じに変化してくれないものだろうかとか、どうも毎年そんな風に考えている気がするの思うのですが、それはこちらの勝手な希望。ヤーコンとしては、どんな風に活かされるのがピッタリはまるところでしょうか。

サラダやきんぴらでは、どうしてもまだまだ何かがありそうな気がしてならない店主でした。ちょっとピクルスにも挑戦してみようかと準備中。何かいい感じで色付けになるものとかもあったらいいですね。いや、漬けてみてからですね。なにごとも、やってみるところからです。

人手間ランチの副菜は、こんな感じの試行錯誤から生まれています。
レシピをご希望の方には、厨房がよほど立て込んでいなければ、メモがあるものはご覧いただいています。
不定期ではありますが、副菜料理教室を開催しています。SNSなどで告知しておりますので、ぜひ、チェックを。

古民家で隠れ家カフェタイム

お食事の時間のあと、こあきはカフェタイム。
古民家カフェでのんびり午後の時間をお過ごしください。
ランチタイムにカフェメニューの提供は無いのですか?と、聞かれることがありますが、大丈夫。全品オーダーしていただけます。
逆に、カフェタイムの時には、フードメニューの対応ができない場合がありますので、ご了承ください。

季節の食材で、焼き菓子やサンデーのソース、シロップを作っていますが、実は「この季節だから、あれを作ろう……」という感じではあまり考えていなくて、食材を実際に目の前に置いて、なんにしようかなと考えるのが楽しみで作っています。
人手間ランチの副菜でも、ヤーコンやまこもだけの時期には、「キンピラにするのも飽きたから……」と使い方を工夫するのが楽しいのです。

工夫といえば、以前開催したハヤカワサオリさんの個展の際に、展示の雰囲気に合わせたお菓子をということで作ったセミフレッド。あれからもリピートを希望されるお客様が多いので、カフェタイムの定番メニューに加えております。

セミフレッドは、イタリアの冷たいスイーツ。アイスクリームやシャーベットなどとも、違った特徴のある食感が楽しいスイーツです。
提供をはじめるきっかけになったハヤカワさんのイラストのイメージから、こあきのセミフレッドは、ベリーをあしらって、クールで華やかな雰囲気。セミフレッドの独特の口当たりに、香りと酸味もお楽しみください。

焼き菓子と、オリジナルソースも、人手間ランチ同様、いろいろと研究しながらお待ちしています。

こあきの元祖ビリヤニロール

ビリヤニを頬張るには?
ビリヤニ定食を出す様になってから、そんな声が聞かれるようになりました。

長粒種といっても、お米はお米。なんとなく、いつもの感じでお米を頬張る感覚で味わえないかと考えるのも、確かにそうかなと思います。
チャーハンと違って、大きめのスプーンで山盛りにすくっても、口の中に入るとまだ余裕がある感じもします。
言われてみれば確かに……。ということで、ビリヤニを口の中に入れる量が自由自在になる工夫はないものかと考えていたら、ある日、ライスペーパーで巻いてみるのはどうかというアイディアが、ちょっとした雑談の中で出てきました。
早速やってみたところ、これがなかなか良い感じ。生春巻きと同じ感じで、パクチーなどの彩りも効かせられるうえに、とにかくビリヤニをもぐもぐと頬張れます。

ところが、なかなか一筋縄ではいかないのが、ライスペーパーがべたつくという問題。
時間が経つと、くっついてしまって、なかなか難儀します。ライスペーパーが破れるとビリヤニがこぼれてしまうため、頬張る筈が用心しながら食べることに……。
店内というよりも、イベントやテイクアウトでの提供はどうかなと考えていたこともあり、時々何か思いついては、試してみるという試行錯誤の連続でした。
ライスペーパーで普通に試せそうなことは、一通りやってみたものの、突破口発見とはならず、ロールを巻いて出す包装の方で工夫するのか……。などとも考えて、なかなか決定打が出ないまま、時間が経っていました。

そんななか、ちょっとした当たり前の発見とでもいうのでしょうか。
おにぎりを食べていて、ふと気がつきました。
ビリヤニをいい感じで口に頬張りたいというのも、何かでまとめてしまえばどうかというのも、要はおにぎりです。
ビリヤニを直接海苔で巻いてもなかなかまとまらないので、これまでと同様ライスペーパーで巻いて、それをさらに海苔で巻けば、湿気は海苔が引き受けてくれる筈。
こうして、ライスペーパーがくっつく問題は一気に解決して、こあきの「元祖ビリヤニロール」が完成しました。
こあきのビリヤニは、店主がパキスタンカレーの師匠から直に習ってきたものですが、レシピ通りでも、ちょっとした加減の積み重ねのせいか、不思議と日本風なテイストになります。

海苔の風味とビリヤニのスパイス感。全く喧嘩しないどころか、頬張って食べる感じの納得感が少し向上して、試食してもらった常連さんが、思わず笑ってしまう現象も沢山目撃しました。
ライスペーパーにいろんなものを巻いてみるのが流行っている様ですが、この工夫、世の中で広がらないかとちょっと期待している店主です。

粗挽き牛タンのハンバーグ

カレーなどに使っている牛タンですが、煮込み以外で何かできないかと考えていたところ、小さなミンチ機を手に入れたので、粗挽きにしてハンバーグを試してみました。
予想以上の食べ応えで、食が細めの店主としては、ちょっとどうしようかと思ったのですが、試作してみたんですが……。と、食べていただいたお客様からは大好評をいただき、レギュラーメニューとして提供することに決めました。

こあきで粗挽きにした牛タン200gのハンバーグです。ご注文いただいてから、しっかり中まで火を通すので、ご提供までに20分ほどかかります。
もし可能なら、ご予約をいただけると助かります。

・人手間タンバーグランチ1,700円
いつもの人手間ランチのメインがタンバーグ。こあきの副菜も楽しんでいただけるランチです。
・タンバーグのランチ1,500円
副菜を省いて、タンバーグ、サラダ、ごはん、お味噌汁のシンプルなランチです。
・タンバーグダブル2,300円
これなら2個食べられる!との声を受けて、タンバーグ2個もご提供します。かなり肉度の高いランチです。

料理と野菜のこと

今もそうかなと思って調べてみると、まだまだ富山県の野菜の出荷量は全国最下位の様です。
でも、氷見では親戚やご近所から、畑で採れた野菜をたくさん貰います。みんな家で野菜を作っていて、年中お裾分けが行き交っています。

おかげで、季節の野菜には不自由しないけど、作る料理のレパートリーが少ないと、ずっと同じものを食べることにもなります。
お店で流通するのかはさておき、季節の新鮮な野菜には全然困らない。
そんな田舎の良さをもっと楽しむには、変わり映えしないメニューから踏み出さないと、「いっぱい採れたから食べられ」と、野菜を持ってきてくれた、おじさんおばさんの笑顔にも申し訳ない。

せっかくの野菜を、飽きずに使い切るにはどうしたら……。
こあきの副菜のレシピは、「もったいない」「おいしく食べたい」と思ったところから始まっています。
野菜ソムリエになったのも、野菜をもっと活かす方法がないかと思ったからだし、食材に感謝して、食材がどうなりたいかをイメージしながらどんな風に調理していくかを考えたかったからです。

素材の味を重視しすぎると、味が薄いと言われがちなので、そこは……。気をつけることにして……。
ちょっとひと手間かけた季節ごとの野菜を、こあきの副菜でお楽しみください。

レシピ:いつものパプリカの付け合わせ

付け合わせの小鉢や、メインの脇に付けたりしているパプリカですが、よくレシピを聞かれるので、こちらに書いておきます。
イメージとしては、ピクルスとマリネの中間の様な感じ。普段作るときの手順で、それぞれ量は結構アバウトですが、簡単で保存も効くので、ぜひご利用ください。

使うもの
・パプリカ赤2に対して黄色(色の感じだけなのでお好みで)
・酢
・ワインビネガー(料理酒でも可)
・オリーブオイル
・砂糖
・塩(お好みのハーブソルトでも可)
・胡椒
・お好みのドライハーブ

手順
1.こあきでは、パプリカ赤2個に対して、黄色1個の割合で使っています。お好みでどうぞ。
2.繊維に沿って、幅はお好みですが、細切りにして、3センチほどの長さに切ります。
3.タッパーなどにレンジ対応の容器に入れて、電子レンジで加熱します。仕上がり具合としては、しんなりした感じ、火が通った感じになれば大丈夫。
※電子レンジで、レンジによって時間が違う筈。タイミングはお試しください。
量が多ければ、この加熱が終わった時点で食べきれない分は冷凍に回せます。

4.パフリカが7割ぐらい漬かる様にお酢を入れます。
5.ワインビネガー(なければ料理酒でも大丈夫)を、お酢の量に対して3割ぐらいの量を入れます。
6.この液の総量の1割ぐらいの量のオリーブオイルを入れます。
7.お酢の半量ぐらいの砂糖を入れます。甘さは自分のお好みで調整してください。
8.お好みで塩胡椒をかけるハーブソルトがおすすめです。
9.ドライハーブはあれば、いろいろ入れてみるのもいいかも。

冷蔵庫で1週間は保ちます。
この方法の応用編で、紅大根を薄切りにして、塩揉みして良く絞って4以下の手順と同じ要領で酢で漬けると、紅のアントシアニンと酢が反応して綺麗な紅い付け合わせが仕上がります。

ちょっとしたひと手間を加えて、楽しい食事をお楽しみください。

こあきのサンデー各種

空が高くなって、気温もあがってきて、季節が夏に向かっていると実感しながら過ごしています。

こあきでは、営業再開を期に、新たにソフトクリームのご提供を始めています。
サンデーに仕立てるためのオリジナルソースも、日々研究中。季節ごとのオリジナルサンデーを楽しんでいただけるように、試作と味見の日々です。

実は、氷見には昔からソフトクリームやかき氷を出すお店があって、ある意味ソウルフードになっています。店主もソフトクリームが大好きで、そんな感じのソフトクリーム屋さんになれたらいいなぁと考えたのでした。

研究といえば、サンデーの一番下にコーンフレークをちょっと入れるのが、どうも抵抗があるなぁと思っていたんですが、いろいろ試していると、やっぱりなんだか落ち着き先が欲しい気もします。
どうしたものかと思案していたんですが、こあきで作っている焼き菓子を下に入れてみることにしてみたところ、面白い効果がありました。

和栗のマフィンはやっぱり、ちょっとした風味の変化が楽しめます。
甘酒をベースにして、スパイスを加えたソースの、甘酒マサラサンデーにスパイスシフォンを敷いてみたところ、想像以上に香りの楽しさが引き立ちました。
あと、なんとなくやってみてヒットだったのが、アンコを添えたソフトクリーム。とても合うので、思わず小豆を炊いて追加でアンコを作ってしまいました。合います。
焼き菓子と、オリジナルソース。いろいろと研究して、お待ちしています。

ソフトクリーム、一部のサンデーはテイクアウトできます。
オリジナルサンデーの中にはテイクアウトできないものもあるので、店内でごゆっくりお楽しみください。

柔らか牛タンのカレー

カフェあかまるで営業を初めて約一月、おかげさまで、のんびり営業しています。

イミズスタンでも、和風でもない、独自配合のスパイスのカレーです。ご賞味ください。
おやすみをいただいている間に、射水界隈のいわゆるイミズスタンのカレーの美味しさにすっかりはまりました。
油のわりに胃もたれしないとか、なんだか元気が出るとか、とにかくびっくりで、そのままなんとなく作り方や、スパイスの研究を初めてみました。

お店の復活準備をしていて、偶然、牛タンの仕入れルートができたので、パキスタンの肉の煮込み料理、ハリムをイメージしつつ、肉の感じを残して作ってみたのが、「柔らか牛タンのカレー」です。
牛タンを使ってみませんかと声をかけていただいてからの研究なので、素材ありきのカレーですが、ビリヤニの付け合わせとして小鉢にも入れているので、ちょっと辛めに仕上げています。

柔らか牛タンのカレー(1,350円)は、ランチタイムにご提供しています。

プレオープン

カフェあかまる店、5月1日プレオープンします。
人手間料理ランチ……1,100円

ビリヤニランチ……1,400円

キッズカレー……600円

ランチには+200円でドリンク、+150円でミニソフトクリームが付きます。

人手間料理 こあき カフェあかまる店


体力の限界を感じお休みをいただき一年。
ご心配、ご配慮を賜り心より感謝いたします。
人手間料理こあきはカフェあかまる店として5月初旬に再オープンいたします。
誰かの為の居場所作り、その一歩として子育てシェアハウスあかまる内にてオーナーさんと共にこの場所を育てていけたなら、そう思いカフェとして営業させていただく運びとなりました。
心身共に無理をせず継続出来るスタイルを模索しながらゆるりとスタートさせてくださいませ。
人手間料理こあきカフェあかまる店
どうぞよろしくお願いいたします。
店主 青木亜希子